とりまねチャレンジャー【後藤広樹さん】のキックオフレポート紹介

とりまね7月度で助成が決定した後藤広樹さんから、チャレンジにかける思いや経緯について記事にしていただきました。
ぜひ後藤さんの新しい一歩をみんなで応援しましょう!

以下、後藤さんのnote記事を記録用として転載しています。

はじめに
今回私はとっとりコミュニティ財団が五月からスタートした、若者チャレンジ応援プログラム「とりまね」に挑戦することになりました。
今回はそのチャレンジ内容の紹介をしたいと思います。

とっとりコミュニティ財団とは
今年の四月にクラウドファンディングによって設立された、鳥取県に暮らす人々が、自分たちの手で運営する新しいお金の流れと仕組みをつくる財団です。
詳しくはこちら👉https://readyfor.jp/projects/tottoricf

チャレンジ内容
そんな財団が行う助成プログラム「とりまね」で私が行うチャレンジは…

「鳥取生活の集大成!色鉛筆で鳥取の魅力を伝える壁画を描きたい!」です。

内容は鳥取の大山をモチーフにした横幅180㎝、縦幅60㎝の、鳥取をテーマにした絵を色鉛筆で描くことです。
挑戦しようと思った理由やきっかけは私の制作活動や今後の将来と深く関わっているので、そこも含めて紹介しようと思います。

私にとって絵はどういうものか?
私が絵を描き始めたのは、幼稚園のときでした。その頃から鉛筆を手に取ると、頭の中のイメージが自由に形になり、日常で感じたことや自分の感情を表現できる特別な時間でした。

好き勝手に描いてきて今年で20年目になりますが、言葉にすることが不得手な私にとって、絵を描くことは言葉にはしづらい想いを形にする手段であり、他の人にそれを伝えるだけでなく、自分自身の心や感情と向き合える、なくてはならない大切な行為になりました。

大山の風景との出会いや色鉛筆で絵を描こうと思った理由
20歳の頃、鬱屈とした生活の気分転換のために訪れた大山登山で、雄大な風景や豊かな自然に出会ったとき、その美しさと力強さに心を奪われました。

東西南北、春夏秋冬と、見る方角や時間、季節によって千変万化に表情を変える大山の姿は、私に鳥取とその自然の魅力を強く印象づけ、移住の決心をするほどでした。色鉛筆で風景を描きはじめたのもこの頃です。

油絵や水彩、ちぎり絵や写真といった、数々の画材や表現方法のなかで色鉛筆を選んだ理由は、一番身近な画材だったことと、色の種類だけでなく、筆圧や塗る方向で変わる繊細なタッチと豊かな色彩が、自然の美しさやその中で生きる人や生き物の質感を表現するのに最適だと感じたからです。

色を重ねたり細かなディティールを地道に描き込んでいくことで生まれる、風景の奥行きや手作りの温かみが、そこに生きるものの心に生き生きと伝えられると感じています。

これまでどういう活動をしてきたか
これまで私は、松江市や、鳥取県内で地域の色々なイベントやマルシェに参加し、個展も開催しながら、風景の絵を通して地元の自然の魅力を発信してきました。

また、大山の食を全国各地で振る舞う「食とアートワーク展」にも出展し、様々な地域の人々との交流を深めてきました。これらの活動を通じて、私の絵と鳥取の魅力をより多くの人に知ってもらいたいという思いは強くなりました。

チャレンジに至った理由(活動の中でぶつかった壁、困りごと)
制作を続ける中で、描きたいものに対して既製の紙の縦横比や大きさでは私が感じたことや伝えたいことが表現しきれないことが多くありました。

そこで、自分が表現したいものをそのまま紙に表現するために大きな作品を描きたいという気持ちが生まれました。そのため今回のサイズは横180㎝、縦60㎝という大きさになりました(大体ですが襖を横にしたようなサイズです)。

しかし個人では資金や制作する場所、時間など限界がありましたが、「とりまね」の存在を知り、自分の想いを形にするチャンスだと感じ、このチャレンジに応募しました。

チャレンジを通してどうしたいか
私は色鉛筆画家として独立するという目標があり制作活動をしています。
そこで今回は今までのように制作して発表するだけでなく、その過程を発信することや広報を通して応援の声(ファン)を増やすような機会にしたいと考えています。

他者の目を意識した企画で地域に拡げていき、目につきやすいように露出を増やすと同時に絵にたどり着く前のハードルを下げ、「描く」と「売れる」の間「知ってもらう」の部分を埋める。

今まで:描く→売れる

これから:描く→知ってもらう→売れる

これを考えて実行することで販売、ひいては独立までの道のりをある程度逆算できるのではないかと思います。
この「知ってもらう」という部分は県内で活躍されておられるアーティストやアート関係者の方々へのヒアリングを経ながら考えていこうと思います。

さらに「油絵等に比べて大きな作品が多くない色鉛筆という手法で大きな絵を描く」ことと、「その作品それぞれの縦横の比率が既製のものでなく作者の意思で決められている」こと。

この2つを色鉛筆画家としての自分のスタイル(個性)として確立したいとも考えています。

最後に
このチャレンジで鳥取の大山をモチーフにした色鉛筆の大型の絵を完成させ、地域の人々や鳥取を訪れる人々に改めて鳥取の自然の美しさや、それらから得られる自然の恵みの魅力を感じてもらうきっかけになればと思います。

そして色鉛筆という表現方法の可能性を広げるだけでなく、独立に向けて画家になるのではなく、画家であるための活動の一歩にしたいと考えています。

制作過程や広報は私のSNSで発信していきますので、チェックしていただけると嬉しいです👉https://www.instagram.com/goto.painter/

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