「WHOLE CRISIS CATALOG」ワークショップ@青翔開智高校 開催しました

2025年1月16日(木)、鳥取市国府町にある青翔開智高校1年生を対象に、とっとりコミュニティ財団設立準備会による「WHOLE CRISIS CATALOG」ワークショップを行いました。

WHOLE CRISIS CATALOGとは?

「WHOLE CRISIS CATALOG」とは、湯梨浜町の古本屋「汽水空港」店主モリテツヤ氏が2019年から始めた「WHOLE CRISIS CATALOG(全人類困りごとカタログ)」という、みんなの持っている困りごと(crisis)を共有して、どのようにすれば解決するかをみんなで考える企画のこと。
コミュニティ財団も「みんなで地域をよりよく、面白くしていく」ための財団であることから、汽水空港と準備会のコラボ企画として、今回初めて実施となりました。

毎日の「困った」と「やりたい!」を考えてみる

本日のワークショップでは、一人で考える時間、仲間と対話する時間、全体で共有する時間を通じて、いろんな角度から日常の小さな「困っていること」や「実はやりたいこと」を考えました。

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個々に付箋で書き出し、それを大きな紙に貼りながら、グループ内で話し合い。
「めっちゃ分かるそれ!」「確かに〜〜〜」といった、共感の声が飛び交いました。

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高校生の「困ったこと」「やりたいこと」ってなんだ?

実際のワークでは、日常で起こることに関する具体的なテーマがグループごとに割り当てられました。
例えば、「通学」「食べる」「遊ぶ」「勉強・塾」など。

具体的な彼らの悩みとしては、以下が多く挙がりました。

”遊びにいく場所がない”
”移動手段が少ない”
”どこかに行くのも親の送迎が必要”
”駅近くに座って過ごせる休憩スペースがない”
”お小遣いの範囲で気軽に過ごせる場所がない”

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参加者は何を思ったか

最後に、実際に参加した高校生に感想を聞いてみました。

「今回のワークを通じて、『やりたいこと』のところで、『一人で勉強したい』と『みんなで勉強したい』という正反対の意見がどちらもあって、それに驚きました。人によって持つ悩みは違うんだなというか。また、食べること、遊ぶことの方が意見が出やすかったように思いました。勉強は、自分がやらないといけないことだから出しにくいのかなって。全体的に、共感できる意見がとても多かったです。」

他にも、ワークショップの場からは多くの「共感した」「皆同じようなことを感じているんだと思った」という声があがっていました。
ただ困りごとややりたいことを考えるというだけでなく、考えたことを「対話」を通じて仲間と共有し合うことの大切さが垣間見えました。

以上有賀さんのレポートでした!有賀さん、詳細に報告いただきありがとうございました。

NHKや日本海新聞でも取材いただいています。こちらも合わせてご覧ください。

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「日常生活の困りごと共有 青翔開智高でワークショップ」日本海新聞2025.01.17掲載

青翔開智さんHPにもアップしていただきました!

コミュニティ財団としてできること

小さな声を拾って見える化し、解決のための糸口を考えることが、コミュニティ財団の大きな役割の一つであり、得意とするところです。

今回挙がったみんなの小さな「困りごと」や「やりたいこと」の種、例えば移動の問題にしても1個人や1企業、自治体だけでは解決しない問題です。そこを様々な関係者をつなぎ、解決のための道筋を一緒に考え、そして資金をどう回していくのか、コミュニティ財団の真価が問われる部分であるともいえます。

今日より明日、明日より明後日が、よりよい日となるために。コミュニティ財団として、あらゆる人のチャレンジの応援と、困りごとの解消に向けて一歩一歩進めていきたいと思っています。
そんなコミュニティ財団ができるために、今設立に向けて全力で準備中です!進捗はSNSで発信していますので、ぜひご覧ください。