こんにちは!伊藤慧哉です。9月30日(火)に、湯梨浜町の青砥邸で皆さんのお困りごとをお聞きする「WHOLE CRISIS CATALOG」(ホール・クライシス・カタログ)を開催してきました。
今回はそのイベントの様子をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。
WCCとは?
WCCとは、湯梨浜町の古本屋「汽水空港」店主モリテツヤさんが始めた取組で、参加者一人ひとりから共有された困りごと(crisis)を課題リスト化し、互いを結びつけるツールとすることで、「環境を変えていくのは自分たちだという実感をつくる」ことを目指すものです。
今回の参加者は3名と少人数ではありましたが、とっとりコミュニティ財団インターンシップ生の伊藤慧哉がファシリテーターを務めさせていただき、みんなで意見を出し合いました。

困っていることを話そう!
今回話した中では以下のことが困りごととして皆さんから飛び出しました!
①山の整備
・耕作放棄地(果樹園)
・後継者不足
②独居高齢者
・免許返納で移動方法がない
・タクシーチケットでは足りない
・年金暮らしで余裕がないので外出しない
・デイサービスなど送迎付きだといいが、山の奥の方にある家だと送迎サー
ビスを受けることができないケースが増えてきているので福祉施設に入所
しか選択肢がない
③雪かき
・地区内は自分たちで雪かきをしないといけないため、独居の方の雪かきを
どうするか
→地区内で助け合ってやっているところはいいけど…
→各地区では補助金で除雪機を購入しているが、〇㎝以上積もらないと除
雪機を使えないなどのルールがあるところもある
④参加者の方が所属している団体:NPO法人ピアサポートつむぎについて
参加者の方が所属する団体についてのお困りごとも出ました。
団体の紹介はこちら↓から
・平日に活動できない
→普段仕事をしているボランティアスタッフが大半であるため
・親の要望として不登校の子供たちの居場所あったらというものがあるが…
・不登校や独居の人たちが徒歩で行ける距離につむぎのような施設があった
らいいのにな
⑤共助交通
・資金と人手(運転手)不足
→定年が65歳になったことで課題が変化(65歳まで働く人が増えて地域活動
する人が減っている)
・体の大きい人の車いすは介護タクシーしか使えない
・車いすに1人で乗り降りしたりタイヤを動かせない人もいる
⑥地域のつながり
・「人の世話になりたくない」という人→福祉サービスつながらない
・新住宅街、アパート誰が住んでいるかわからない
→ご近所付き合いが少ない
・ゴミ捨て場使わないから区費払わない、自治会に入りたくない人もいる
→区費の請求に行っても居留守使う人もいる
・コロナきっかけで行事が縮小(運営者の高齢化も)
・歩いて行ける距離で、行ったら誰かいる、話せる場所が欲しい
今回飛び出した課題にはキーワードとして、「居場所」、「移動」、「高齢化」という3つがありました。この3つのキーワードがそれぞれが絡み合って課題となっていると感じ、それゆえに課題の解決はより困難になっています。
改善案を考えてみよう!
たくさんの課題が出た一方で改善につながる意見も多く飛び出しました!
①雪かきは通学路は保護者・子供会、地域の助け合いでかいているところも
ある
②つむぎのような場所があると近くで出てみようかなと思えたり、独居の方
がスタッフとして役に立てる
③タクシー乗り放題チケット、100円バス、乗り合い、流しタクシーなどが
あったらいい
④独居の人の家に若い人が見に行く
→部屋が暑い・食糧がないなどの変化に早く気付ける
⑤公民館でだれでも来ていいサロン開催する
⑥アパートは大家さんがまとめて区費集めしてくれると区費を確実に集めれる
⑦人が集まって話す場が重要(トリの話しba、いき〇研究会のような)
今回の会では、参加者の皆さんがそれぞれ地域の中で活躍しておられる方々ということもあり、難しい課題に対しても改善につながるアイデアがたくさん出てきました。私としてもインターンシップ生となって初めてのイベントでしたが楽しい時間を過ごすことができました。
